キャンパスことば辞典を作る過程で、言葉のおもしろさを再発見したなと感じます。広島大学教育学部周辺のことばを集めましたが、学生たちの創造力、造語力を改めて感じました。ちょっとした普段の会話が、ことばで遊ぶことで何倍もの面白みを持ってきます。若者ことばは、仲間意識を表す機能や会話を促進する機能、娯楽的な機能を持っているそうですが、実際にことばを作り出し、用いている私たちは、無意識にこれらの機能をうまく使っているように感じます。今回改めてこれらの若者ことばを書き出し整理してみましたが、概観してみると、それらの機能がことばの中に潜んでいることを改めて感じました。ひとつ気になるのは、今回の調査が、学部の2年生が主体としてされたことです。2年生だとまだ大学生活の半分も終えておらず勉強していない分野も多くある時期ですので、ことばの捉え方がいまひとつであったり、キャンパスことばにも自分たちはまだ実際に用いていないことばなど、定義が浅いと感じるものがいくつかありました。いま3年生である私から見てこのようですので、ほかの方がご覧になればまだまだな点が多くあったと思います。今回主体となった2年生が3年生、4年生となったときにこの辞典を作り直せば、よりよいものに仕上がるのではないかと思います。もちろん、2年生によることば辞典としてとらえれば、現在のものでも十分であると思いますが。また、調査が教育学部中心のものとなったことが残念です。他学部への調査を充実させ、広島大学全体のキャンパスことば辞典とすることが、近い将来行われればと思います。この調査を5年後、10年後に振り返ってみれば、古いことばや懐かしいことばにあふれていることと思います。そのころのキャンパスことば辞典は、私には理解できないことばでいっぱいかもしれません。この調査が今後も続けられていくことを期待して。